日本髪かつら・舞台用カツラ 【上手な使い方】 |
高価な日本髪かつら・舞台用カツラですから、上手に使って長持ちさせましょう。 |
羽二重 |
1.羽二重を正しく装着しましょう。
(1) 日本髪かつらの土台となる内側の金具は、あなたの頭の形と同じ曲面で作られています。
(2) 羽二重がゆるいと、金具と頭の曲面が合わなくなり、かつらを装着出来なくなります。
a)無理に装着しようとすると、金具が変形してしまいます。
b)羽二重がゆるいと、ズレて、羽二重ごとかつらが外れる危険性があります。
(3) 羽二重は、かつら合わせの時と同じようにキッチリ装着して下さい。 |
※ 日本髪・舞台用カツラは、かつら合わせをした本人にしか合わないように作られています。
絶対に人に貸さないで下さい。 金具が変形して、あなたの頭に合わなくなります。
※映画系のかつら屋さんは、アップ撮影に耐えられるよう、本当に頭にピッタリ、リアルな日本髪
かつらを作る傾向があります。 そのぶん、被ったとき少しキツイ感じがしますが、ずれにくいです。
※舞台系のかつら屋さんは、離れて見られることを念頭に舞台用かつらを作るようです。
装着感は、どちらかというと緩めの傾向があるようです。
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かつら装着 |
1.かつら左右の揉み上げ部分をつかみ、頭の上から静かに装着します。
(1) 揉み上げ部分を左右に開き過ぎると、額の網を破いてしまうので左右に広げないようにします。
※額の網(ネット)を破いてしまうと、修理費用に10万円前後が必要になります。
ネットの交換は、 部品を全部バラバラにして、額の網を新規に植毛し、再組立した後
結い直すことになる為、カツラの修理費が高くなってしまいます。
2.かつらの内側、耳上部に取り付けられているひもを襟足側できつく縛って、かつらを固定して下さい。
(1) 固定がゆるいと、かつらが外れる原因になります。出来るだけきつく縛りましょう。
※頭が痛くなっても困りますので、程々に縛るようにして下さい。
3.前髪ネットの処理
(1) 前髪ネットが額側に巻き込まれ、顔に当ってチクチクする場合があります。
(2) コームのような物をネットと顔の間に入れ、巻き込みを直します。
(3) 前髪ネットが変形して、内側に曲がるクセがついていたら、かつら屋さんに出して修理します。
※かつら屋さんでは、ネットの形を保持する薬品を薄く塗って、形を整えてくれます。 |
かつらを脱ぐ |
1.襟足で結んだひもを解きます。
(1) かつら屋さんが外してくれる時、ひもを結んだまま外す場合がありますが、慣れが必要です。
(2) 自分で外す場合は、手順通りひもを緩めてから外して下さい。
2.かつら左右の揉み上げを持ち、少し斜め後ろにずらす気持ちで、かつらを上に持ち上げて外します。
(1) カツラの前網ネットを破らないよう十分注意して下さい。 |
スタイル保持 |
1.かつらのスタイルを整えます。
(1) かつらの結上げ方向に向かって、クシで柔らかくなで付けて下さい。
※ビン(左右の耳上)、タボ(襟足)が乱れ易いのでなでつけましょう。
(2)左右のビンは、内側にベトベトした紙が貼られています。カツラのこの部分が剥がれそうな場合、
内側から指を入れ抑えつつ、外側をクシでなで付けます。 |
保管 |
1.かつらケース(桐箱)に入れ保管します。
※保管方法のページをご参照下さい。 |