部分かつら (トップピース・ツーペ) |
用途 |
1.頭髪の薄くなった 『部分』 に装着するウィッグを表します。
(1) ウィッグのメーカー各社で呼び名が違います。
※部分ウィッグ、部分かつら、トップピース等、男性用はツーペなどと呼ばれます。
2.軽量ですから、装着感を気にする方にお勧めします。
※全頭かつらの締め付け感が不快な方、部分的に隠したい、増毛したい方に向いています。
3.怪我や火傷などで、頭髪が無くなった部分だけに装着可能なタイプもあります。
4.通気性に優れ、1年中快適に使用可能です。 |
形状 |
1.ウィッグのベース部(かつらの土台)に、毛が植毛されています。
(1) 必要な部分しかベースが無く、ウィッグ本体の面積が小さく出来ています。
2.ウィッグ用ベースの種類
(1)フル・ベース : 穴が開いていないタイプのかつらです。
?頭髪が薄い、ほとんど無くても薄い部分が透けて見えないウィッグです。
(2) ホールオンザ・ベース : 穴開きタイプのかつら。
?穴から自分の毛髪を出して、かつらの毛とミックスするとより自然になります。
?通気性が優れているウィッグです。
3.ウィッグの固定方法
(1) クリップ固定タイプ
?かつら内側にクシ状のピンが付いていて、自分の毛髪にピンで挟んで固定。
(2) 粘着テープ固定タイプ
?医療用の両面テープで、かつらを固定するタイプ。
?両面テープで心配と思われますが、強力で取れにくいです。
?医療用の肌に優しく、かぶれにくいタイプのテープを使用します。 |
長所 |
1.必要な部分だけに装着するため、下記の利点があります。
(1) 非常に軽い。
(2) 装着した違和感が少ない。
(3) 通気性が良い。(全頭かつらより格段にムレ難い)
2.薄くなった部分にだけ装着するため、自分の髪の毛も活用出来る。
(1) 少なくなっても、自分の髪の毛って大事ですよね。
3.髪の毛が無くても、粘着テープ固定タイプは装着出来る。
(1) 火傷などで、地肌が出てしまっても装着可能。 |
短所 |
1.かつら装着にテクニックが必要。
(1) かつらと自分の髪の毛の境界を上手にぼかすテクニックが必要。
※ 上手に装着しないと、『バレ易い』 のが、このかつらの欠点ですね。
2.固定部が少なくい
(1) 『かつらが外れてしまうのでは』 と不安がある。
外れることは、まずありません。 無理に外そうとする固定部が引張られ痛みが伴います。
(2) ピンで固定するタイプのウィッグでは、同じ部分が固定され、その部分の毛髪が薄くなる。
最近では、ウィッグのピン固定部を移動出来るタイプのかつらも出てきています。
3.ピン固定タイプは、同じ部位で髪を固定するため、ピンに引張られた部分の毛髪が薄くなりやすい。
(1) 毎日装着していると、少しずつ薄くなりやすい傾向です。
(1) この欠点を克服するため、ピンの位置をずらせるタイプの商品もあります。
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参考図 |

穴無しタイプのベース
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穴開きタイプのベース
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